「投資を始めたいけど、どの商品を選べばいいか分からない…」 そんな悩みをお持ちのあなたへ。今回は、人気シリーズ「eMAXIS Slim」の中でも特に人気の2つの投資信託、「全世界株式(オール・カントリー)」と「米国株式(S&P500)」を徹底比較!それぞれのメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかを分かりやすく解説します。過去の実績を比較し、あなたにぴったりの投資信託選びをサポートします。
・・・とは書きましたが、両方とも人気で、実績もあるものなので、最終的には皆さんの好み次第でよいかと。今回は2つの投資信託の違いを分かりやすくまとめましたので、違いがよくわからない方は参考にしていただければと思います。
注意点です。
eMAXIS Slimシリーズは、eMAXISシリーズと比べて信託報酬が低いという大きなメリットがあります。名前が非常に似ていますが、長期投資においては、このわずかな差が将来の資産に大きく影響する可能性があるため、ぜひ注意してください。
1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
特徴
- 世界中の約4,000銘柄に投資
- 時価総額加重平均型で、自動的に投資比率を調整
- 分散投資効果が高い
- 全世界株式の約60%は米国株式で構成されており、米国経済の成長も享受できる
メリット
- 世界経済全体の成長を享受できる
- 特定の国や地域のリスクを軽減できる
- リバランス不要で手間がかからない
デメリット
- 米国株のみへの投資と比べてパフォーマンスが劣る可能性がある
- 為替リスクがある
こんな人におすすめ
- 世界経済全体の成長に期待したい
- 特定の国や地域に偏らず、分散投資したい
- 長期的な資産形成を目指している
- 投資初心者で、手間をかけずに運用したい
2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
特徴
- 米国を代表する500銘柄に投資
- 米国経済の成長をダイレクトに享受できる
- 長期的なリターンが高い傾向
メリット
- 米国株の高い成長性に期待できる
- S&P500は、米国市場を代表する指数であり、信頼性が高い
- 長期的な資産形成に有利
デメリット
- 米国経済の動向に大きく影響を受ける
- 分散投資効果は低い
- 為替リスクがある
こんな人におすすめ
- 米国経済の成長に期待したい
- 長期的なリターンを重視する
- ある程度のリスクを取れる
- 投資経験があり、積極的に運用したい
eMAXIS Slim 全世界株式 vs 米国株式:過去20年、10年、5年、1年の実績比較
投資信託を選ぶ上で、過去の実績は重要な判断材料の一つです。今回は、eMAXIS Slim 全世界株式と米国株式の過去20年、10年、5年の実績を比較し、それぞれのリスクと信託報酬についても解説します。eMAXISとeMAXIS Slimは異なる商品である点に注意し、比較検討を行いましょう。
過去20年、10年、5年の騰落率(年率、税引前)
投資信託名 | 過去20年 | 過去10年 | 過去5年 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 6.30% | 9.47% | 6.42% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 8.99% | 14.19% | 10.09% |
過去実績から分かること
- 米国株式がアウトパフォーム:米国株式は、どの期間においても全世界株式を上回るパフォーマンスを示しています。
- 全世界株式も安定した成長:全世界株式も、安定した成長を続けています。世界経済全体の成長を享受できるため、特定の国や地域のリスクを軽減できます。
- 直近1年のパフォーマンス:2023年は、米国株式が大きく上昇した一方、全世界株式は下落しています。これは、米国の金融引き締めやウクライナ情勢などが影響しています。
まとめ|結局どっちを選べばいいの?
どちらの投資信託も、低コストで効率的な運用が可能な優れた商品です。最終的な選択は、あなたの投資目標やリスク許容度によって異なります。
- 安定的な成長と分散投資を重視するなら「eMAXIS Slim 全世界株式」
- 高いリターンを狙い、ある程度のリスクを取れるなら「eMAXIS Slim 米国株式」
投資初心者の方や、手間をかけずに安定的な運用をしたい方は「eMAXIS Slim 全世界株式」がおすすめです。また、米国株式への投資比率が高いことも魅力の一つです。一方、ある程度のリスクを取って、積極的に運用したい方は「eMAXIS Slim 米国株式」を検討してみましょう。
今回の比較を参考に、あなたにぴったりの投資信託を見つけて、資産形成をスタートさせてくださいね!
注意点
- 投資信託は、元本保証のない商品です。価格変動リスクや為替リスクなどがありますので、ご自身の判断と責任において投資を行ってください。
- 投資を行う際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をよくお読みください。
- 過去の実績は、将来の運用成果を保証するものではありません。
- eMAXISとeMAXIS Slimは異なる商品です。eMAXIS Slimの方が信託報酬が低い傾向にあり、長期投資において有利です。
最後に
この記事は、特定の投資信託への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。